ENFANTS RICHES DÉPRIMÉS × JACKET アンファン・リッシュ・デプリメ × ジャケット
2012年、アトランタ出身のデザイナーHenri Alexander Levy氏によって設立されたENFANTS RICHES DEPRIMESは、「鬱で裕福な子供たち」を意味するブランド名の通り、フレンチ・パンクをコンセプトにパリとロサンゼルスを拠点に活動しています。パンクロックからインスピレーションを得たアヴァンギャルドなデザインは、ジャケットやフーディー、ニット、パンツなど幅広いアイテムに反映されており、ハンドメイドの丁寧な仕上げや独特なプリント、ダメージ加工、DIYパッチワークが特徴です。パンクの精神とラグジュアリーを融合させた独自のスタイルで、世界中のファッション愛好者から注目を集め続けています。
25AWコレクションは、抑圧と衝動、構造と逸脱の緊張を衣服に映し出す戦いとして設計されています。デザイナー Henri Alexander Levy氏は、このシーズンを「意識 vs 無意識」「規律 vs 衝動」の綱引きの可視化と位置付け、ファッションを通じて内面と歴史の力関係を探ります。ランウェイでは、段ボール製の戦車模型を象徴的に登場させる演出が用いられ、軍事的制御や権力の視覚暗示を演出空間に持ち込みました。これは服の文脈以上に、空間と物理モチーフを通じてテーマを空間化する意図として機能します。さらに、コレクション中では抑圧/束縛を想起させる自己拘束的ディテール、タイトなシルエット、構造的なライン使いが複数脚光を浴びています。また、ヴィエニス派(ウィーン分離派)、アート・ブルト(Art Brut)、プリミティブ・アートといった近現代美術の運動が言及されており、ERDはこれらの美学参照源を通じて“生”と“不完全性”の表現を取り込んでいます。即物的で荒削りな芸術性と、構築/装飾的美意識の乖離を服上に共存させることで、服そのものを寓意的なキャンバスとしています。
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