KIKO KOSTADINOV × JACKET キコ コスタディノフ × ジャケット

Kiko Kostadinovは、ブルガリア出身のデザイナーで2017年にロンドンで設立されたファッションブランド自身の名を冠したブランドの創設者です。デザイナーはロンドンのセントラル・セント・マーチンズ芸術大学を卒業し、在学中にステューシーとのコラボレーションで注目を集めました。卒業後は、英国ファッション協議会の「NEWGEN」プログラムから支援を受け、デビューコレクションを発表しました。

25SSコレクションは、病院や研究室の環境からインスピレーションを得たデザインで、ミリタリーユニフォームの要素を取り入れ、機能的かつスタイリッシュなアプローチを採用しています。特にカラフルな色使いや斬新なカットが特徴で、ロゴバッチやスタンプ模様がデザインのアクセントとして使用されています。

素材面では、ウールコートやパレードドレスに軍服の影響が見られ、圧縮フリースやジャカード素材のチェック柄も採用されています。また、アシンメトリーなデザインが多用され、重ね着風の錯覚を与えるアイテムが多く見られます。ハンガリーとブルガリアの伝統的なクラフト技術や軍服の構造もデザインに取り入れられ、過去の要素を現代的に再解釈しています。

このコレクションには、装飾品のモチーフが施されたジャケットやニット、ブルガリア軍のカモフラージュを落とし込んだウールコートなど、多様なアイテムが展開されています。さらに、ASICSとのコラボレーションからは、1950年代の足袋型マラソンシューズにインスパイアされたローカットファブリックランナーやラップアラウンドストラップ付きのハイトップブーツが登場し、スポーティーな要素を加えています。

全体として、Kiko Kostadinovのこのコレクションは、彼のデザインの独特な視点と、過去と現代の要素を融合させる手法が強調され、ファッション愛好者や批評家から高い評価を受けています。