Maison MIHARA YASUHIRO × AUTRY × SHOES

今回のコレクションは東洋と西洋の文化がダイナミックに交差する画期的なコラボレーションです。AUTRYと著名な日本人デザイナー、三原康裕氏のパートナーシップによって生まれたこのコレクションは、両ブランドのヘリテージと哲学を融合させたものです。コラボレーションの基盤となるのは、AUTRYの象徴的なモデル「Medalist」です。このモデルは、1982年にテキサスで誕生したオリジナルのテニスシューズであり、80年代のスポーツウェアシーンを牽引しました。そのクリーンでミニマルなデザインは、多くの専門誌で高い評価を受け、「時代を超越した普遍的なスタイル」の象徴として知られています。

この普遍的なキャンバスに、三原氏の独自のクリエイティブ哲学が重ねられました。彼のフットウェアライン「General Scale」の根幹にあるのは、「時間と素材の関係」の探求です。今回のプロジェクトでは、Medalistのアッパーデザインはそのままに、ミッドソールに粘土を使用し、手作業で彫刻的なテクスチャを加えました。これは、トレンドに流されないAUTRYの本質を尊重しつつ、素材が持つ生のエネルギーと「時」の経過を表現したものです。三原氏は、「この共同ブランドのスニーカーデザインを私のランウェイに加えることで、誰もがこのメタファーを理解してくれることを願いました」と語っています。この特別なコレクションは、単なるファッションアイテムを超え、素材、時間、そして文化が織りなす物語を語りかけます。それは、流行のサイクルから一歩離れ、本質的な美しさを追求するすべての人に捧げられるものです。